


【生薬名】
黄連(オウレン)
【基 原】
神農本草経の上品に収載。キンポウゲ科 Ranunculaceae 黄連 Coptis chinensis Franch. の根茎を乾燥したもの。このほか雲連 C. teetoides C.Y. Cheng (ウンナンオウレン)も用いる。中国産:味連 、雅連、峨眉連、峨眉野連の根茎、および鳳尾連、峨眉野連の根茎もしくは根茎つき全草、これらを「川連」と称する。
【性 味】
味は苦、性は寒。
【薬理作用】
清熱燥湿・瀉火解毒、黄連の活性成分としては、ベルベリン、パルマチン、コプチジンなどのアルカロイドが主体です。
ベルベリンなどのアルカロイド成分は、大腸菌や黄色ブドウ球菌や赤痢菌など多くの病原菌に対して、殺菌作用や抗菌作用を示します。
さらに、健胃作用・止瀉作用・抗炎症作用・肝障害改善作用・中枢抑制作用・鎮痙作用・血圧降下作用・動脈硬化予防作用などの薬理作用が報告されています。
黄連の熱水抽出エキスには、消化酵素の活性化、マクロファージの活性化の効果も報告されています。
漢方治療では、気分のいらいら・興奮・のぼせ・不安・不眠などの精神症状や、下痢・嘔吐などの胃腸炎、出血、各種炎症性疾患に対して使われます。黄連エキス及びberberineは、摘出小腸に対し鎮攣作用、摘出腸管・子宮に対し緊張作用・胆汁及び膵液分泌促進作用・動脈硬化に対する予防効果・抗炎症作用などが認められている。
このような薬効は、がん治療においても役立ちます。
【臨床応用】
消炎苦味健胃鎮静薬として、充血または炎症があって、心中煩し、悸し、精神不安、心下部の痞え、吐下、腹痛、出血などの症状をあらわすものに応用する。
【用 量】
1.5〜9g
【使用上の注意】
黄連は、苦寒性が強いので長期間服用すると胃腸障害を起こす。
※取り扱い上の注意
1.天然物の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガスを封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
用法・用量を守って正しくお飲みください。




